OPERATOR'S NOTE
人は必ず死ぬ。だから婚活を急げ、ではない
人生には変えられない三つの定数があります。だからこそ婚活で守りたいのは、早く結婚することではなく、自分の時間を誰に、何に渡すかという選択です。
人は必ず死ぬ。
同じ人生を、最初からもう一度やり直すことはできない。
そして、自分がいつ死ぬのかは分からない。
私はこの三つを、人生における「定数」だと考えています。
定数とは、自分の意思では変えられないものです。私は高専にいた頃から、物事を定数と変数に分けて考える癖がありました。変えられないものを前にして悩み続けるより、変えられるものを見つけ、そこに力を使う。その方が現実は少しだけ動きます。
母を亡くしたとき、頭では知っていたはずのことが、知識ではなく現実になりました。時間は、あとから買い戻せません。「そのうち話そう」「いつか会おう」と思っていた時間にも、終わりがあります。
婚活で守りたいのは、結婚までの速さではない
この話を婚活に持ち込むと、「人生は短いのだから、早く結婚しなければならない」という結論になりそうです。
しかし、私が言いたいのは逆です。
焦って相手を決める必要はありません。結婚しないという選択もあります。守りたいのは、結婚までの速さではなく、限りのある時間を、自分が納得して使えているかどうかです。
婚活アプリを何となく開き続ける。合わない相談所に違和感を抱えたまま通い続ける。条件を増やしては比較し、結局誰とも会わない。こうした状態が悪いのは、成果が出ないからだけではありません。
自分で選んでいない時間が、静かに過ぎていくからです。
「結婚したい」と「今、動ける」は同じではない
国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査では、18〜34歳の未婚者のうち「いずれ結婚するつもり」と答えた割合は男女計で82.8%でした。一方、結婚意思がある人に1年以内の結婚意向を尋ねると、「ぜひ結婚したい」は7.8%、「理想的な相手が見つかれば結婚してもよい」は41.1%、「まだ結婚するつもりはない」は49.3%です。
これは18〜34歳を対象とした数字であり、40代・50代にそのまま当てはめるものではありません。ただ、結婚したいという意思と、いま行動を選べる状態は同じではないことが分かります。
大切なのは、動けない自分を責めることではありません。何が止めているのかを見つけることです。
今日、決めるのは結婚相手でなくていい
人生の定数は変えられません。しかし、今日からの時間の使い方は変数です。
だから、いきなり結婚相手を決める必要はありません。次の三つだけでも十分です。
- 今の婚活方法を、あと3か月続けたいと思えるか
- 会う前の比較に時間を使いすぎていないか
- 不安を減らすための条件が、かえって自分を動けなくしていないか
答えが「分からない」なら、それも立派な現在地です。
婚活は、急いで正解を当てる競争ではありません。ただし、決めないまま時間を渡し続けることも、一つの選択になります。
人は必ず死ぬ。人生はやり直せない。いつ終わるかは分からない。
だから急げ、ではありません。
だから、自分の時間を誰に、何に渡すのかは、自分で選んでいたい。私はそう考えています。
参考:
今の進め方を一度言葉にしたい場合は、婚活旅タイプ診断を整理の補助線として使えます。