OPERATOR'S NOTE
結婚は人生の目的ではない。誰と、どんな時間を生きたいか
結婚の有無だけで人生を採点せず、条件の奥にある「誰と、どんな時間を生きたいか」を考える。えら婚運営者が婚活と人生設計について綴ります。
婚活を始めると、判断の中心に「結婚できるか」が置かれます。
年齢、年収、住む場所、子どもの希望、婚姻歴。どれも現実的に確認すべきことです。しかし、条件を一つずつ満たしても、その人と過ごす日常が自分に合うとは限りません。
結婚は、人生のゴールではありません。
結婚したあとも、朝起きて、仕事をして、食事をして、疲れたり、笑ったり、意見がぶつかったりしながら、時間は続きます。
選ぶのは「結婚」という肩書だけではなく、その人と重ねる普通の日々です。
結婚したい気持ちと、結婚しない自由は両立する
こども家庭庁が若い世代を対象に行った調査では、「婚活を通じて結婚すること」に抵抗がない人が64.1%いる一方、「結婚することが当たり前だと思わない」と答えた人も50.5%いました。また、64.3%が、配偶者を持つことで人生が豊かになると思うと答えています。
婚活を受け入れること。結婚を当然とは考えないこと。結婚によって人生が豊かになる可能性を感じること。
これらは矛盾しません。
結婚するかどうかは、周囲や制度が決めるものではなく、本人が選ぶものだからです。
条件表では見えない時間がある
相手を探すとき、条件は便利です。短い時間で候補を絞り、明らかな不一致を避けられます。
ただ、生活の相性は条件表だけでは見えません。
- 疲れて帰った日に、無理に話さなくても安心できるか
- 意見が違ったとき、勝ち負けではなく話し合いに戻れるか
- 一人で過ごす時間を、互いに尊重できるか
- お金を何に使うと満足するか
- 病気や老いが近づいたとき、相手の弱さと向き合えるか
こうした問いは、プロフィールの検索条件には入りにくいものです。しかし、結婚後に長く使う時間を考えると、むしろこちらの方が重要かもしれません。
「どんな相手」より先に、「どんな毎日」を考える
理想の相手を言葉にするのが難しいなら、理想の一日から考えてみます。
休日は外に出たいのか、家で静かに過ごしたいのか。食事は一緒に取りたいのか、それぞれの予定を優先したいのか。仕事が忙しい時期に、どの程度の連絡が心地よいのか。
具体的な一日を思い浮かべると、自分に必要な関係が少し見えます。
そこで初めて、年収や居住地、働き方といった条件が、単なる数字ではなく生活の意味を持ちます。
条件を捨てる必要はありません。条件の奥にある「どんな時間を生きたいか」を確認するのです。
人生の時間を、結婚の有無だけで採点しない
結婚しなかった人生が失敗なのではありません。結婚した人生が自動的に成功になるわけでもありません。
大切なのは、自分の意思で選んだ時間だったかどうかです。
誰かと生きることを選ぶなら、その人とどんな時間を作りたいのか。
一人で生きることを選ぶなら、その時間をどう豊かにしたいのか。
婚活は、結婚という答えを急いで出すためだけの活動ではありません。自分が残りの人生をどのように生きたいのかを、他者との関係を通じて考える時間でもあります。
私は、相手の条件を増やす前に、守りたい毎日を言葉にすることから始めた方がよいと思っています。
参考:
相手の名前より先に、自分に合う進め方を整理したい場合は、婚活旅タイプ診断が使えます。